11/28/2021

介護におけるメイクの効果

ある女性の利用者は、普段から無表情で、スタッフが話しかけても返事をしてくれたことはありませんでした。介護施設にメイクセラピストが来たときに、セラピストが優しく女性に話しかけながらメイクを施すと、無表情だった女性の顔が生き生きとして見えて、スタッフたちも口々にその変化を女性に伝えました。そのことが嬉しかったのか、女性はその日から毎日のように自分でメイクをするようになり、スタッフにも笑顔を見せてくれるようになりました。それまで、挨拶をしても返事が返ってくることはなかったのですが、メイクをするようになってからというもの、「おはよう」や「こんにちは」、「ありがとう」という言葉を周囲に伝えるようになりました。メイクセラピストによるメイクを施されたことにより、女性の心に変化が訪れ、感情が豊かになっていったのです。気持ちも前向きになり、積極的に周囲とコミュニケーションをとるようになったのです。

ある男性は、なかなか外出をしたがらず、1日の大半を自室で過ごしていました。声をかけても、外出する気にはなれないらしく、施設の中に親しい人もいませんでした。当初はメイクセラピストに対しても、あまり乗り気ではありませんでした。ですが、スキンケアを受けながら、メイクセラピストと会話をしているうちに、みるみると顔に血色が戻り、表情も朗らかになりました。それからというもの、お洒落をして積極的に外出するようになりました。また、介護施設内にも親しい友人を作るようになったのです。メイクセラピストは、スキンケアなどで利用者とスキンシップをとりながら、徐々にリラックスさせる効果があります。